糸島エリアは古代史とか、古事記とか万葉集とか、古代の神様好きなら一度は行っておきたい場所です。なんといっても邪馬台国とか卑弥呼とかの論争とは無縁な「伊都国(いとこく)」です。反論ばかりの学者さんですら文句を言わない場所。事実、資料も建物も出土品もすごいやつがたくさんありますので、反論するのもめんどくさそうですが。
中でもこちらの「平原遺跡」は素人でも「お~すごい(おそらくすごいんだよね?)」って思えるほどの(笑)出土品があります。展示物は伊都国歴史博物館内にあります。
曽根遺跡群 平原遺跡の石碑 当時の海部俊樹総理大臣が書いたようです。なんだか懐かしい。
昔過ぎてピンと来ない方向けに、江戸時代のに作られた九州最古の住宅と言われる「旧藤瀬家住宅」も同時に見られるのが、平原歴史公園の良さではないでしょうか?すご~く地味なところが気になりますが、そこがいいのでは?と思います。コスモスが咲いてる時期なんかはいい散歩コースです。
場所は、JA直売所売上No.1の「伊都菜彩」から車で5~6分の場所にあります。居酒屋「豊丸」さんからは車で3分です。この辺りは古墳だらけ。古墳群と呼ばれてます。そんな近くの古墳(遺跡)に、平原遺跡と匹敵するレベルの「三雲南小路遺跡」があります。
実際行くと、現地には看板くらいで、他にはな~んにもないんですけど(笑)
この遺跡の何がすごいかと言うと出土品にちょっとヤバめの「銅剣」が出てる事ですね。詳しくは省略しますが、三種の神器レベルのお宝という話で。平原遺跡も三種の神器の1つに関わってるんじゃないの?という出土品が出てます。本当はもっとすごいんですが(笑)そんな三雲南小路遺跡と平原遺跡までは車で5~6分という近さです。
平原歴史公園と平原古墳1号墳
平原歴史公園の駐車場は2箇所あり、平原古墳の方と、旧藤瀬家住宅のところにもあります。歴史公園はちょっとした広場って感じでしょうか?(古墳があるんですけど)コスモスが植えてあったりで、のどかな感じです。
平原弥生古墳の案内文です。農家の方が農作業中にバンバンお宝を発見してしまい、糸島の考古学者ケンカ大六こと「原田大六」氏が調査主任になって発掘を進めていったことが書かれています。ちなみにケンカ大六先生は、名前の通りやばい人だったらしいですが、実績もすごくて、私は結構好きです。実際近くにいたらビビって何もしゃべれないと思いますけど(笑)
平原古墳です。遠くから。
お墓はとても小さいんですよね。この遺跡からは鏡が出てきました。直径50cmクラスのでっかい鏡です。大きいのが5枚、小さいのが40枚。割られまくって出てきたそうです。この中の1つが「八咫鏡」じゃないかって話です。真偽の程は不明ですが、実際に三種の神器クラスのお宝である事は間違いないようで。だいたい国宝に指定されています。
あとは、ガラスのピアスとかネックレスとか、当時としては珍しいものがたくさん出てきてます。
ガラスのピアスやらいろいろな出土品からわかるように、ここに眠ってた人は「女性」です。
伊都国の女王だったのか、あの有名な女性権力者だったのか・・・謎のままです。
平原一号墓の構造。ガラスの装飾品ってやっぱすごいですね。あと鏡多すぎ(笑)
平原古墳は、出土品がすごすぎる「女王のお墓」です。このお墓の前に大きな柱が立っていたそうですが、いまだ解明はされていません。太陽が関係しているみたいですが。
旧藤瀬家住宅(九州最古の民家)
そんな古代の話から急に、現代に近い建物が立っています。とはいえ、こちらも九州最古の民家という事で、最近の古民家ブームからすると、九州の古民家の王様と言っても過言ではありません(笑)
江戸時代の神在村の庄屋さんの家で、1737年に建造されたそうです(この場所には移築されてます)
ここでカフェとかカレーの店を開きたい(笑)
3連かまどで炊くご飯は、海外からのお客さんに大人気になりそうですねぇ・・・(笑)
いい感じの古民家です。入場は自由です。
さすがに旧藤瀬家住宅で飲食店をやるのは難しそうですが(笑)九州最古の古民家って思って入ってみるとなかなか楽しいですね。平原古墳の女王は一体誰なのか?解明してくれそうだったケンカ大六先生は既に天国に行かれてますので・・・。私が生きてる間に誰か解明してくれないかなぁ。
平原歴史公園アクセス
住所:福岡県糸島市曽根670−3(平原遺跡平原王墓)
住所:福岡県糸島市井田702−1(旧藤瀬家住宅)